Google Analytics(以下アナリティクス)にログインするとまず表示されるのが「ホーム」の画面。
これまでは「最近のユーザー数とかが見れるんでしょ?」くらいの認識しかなく、軽く考えてしまっていたので、腰を据えてしっかり使い方をチェックしました。
※主にデモアカウントでの画面を確認しています。
目次
「ホーム」の構成要素
「ホーム」画面にはカード形式でいくつかのデータが並べられています。プロパティによってカードの数が違うので、「使用していないものは出てこない」と考えておくと良いと思います。
全体的なトラフィックとコンバージョン

「ホーム」画面の一番左上に配置されているカードが「全体的なトラフィックとコンバージョン」。その名の通り、サイト全体で直近ではどのくらいのトラフィックやコンバージョンがあるかを知ることができます。
日ごとのユーザー数が折れ線グラフで表示され、マウスホバーで前期間の同日との比較も見られます。「良くなった or 悪くなった」が簡単にチェックできるのは良いですね。
ざっくりとサイト全体の傾向を見るのに役立つので、初心者の方には「まずここを見て!」と伝える場所。
アクティブユーザーのリアルタイム

現在アクティブなユーザーがリアルタイムで何人いるか、そしてどのページを見ているのかを簡単にチェックできるカード。
バズってアクセスが急激に増加したときなどは、ここを見ればすぐに気づけますね。詳細を確認したくなったらリアルタイムレポートへ。
ユーザーを獲得している方法

チャネルや参照元、参照サイト別に各構成要素が積み上げ棒グラフの形で表示されたカード。
「この日はOrganic Searchが伸びてるな」などの気づきを視覚的に得ることができます。何らかの施策を打った後などに注視したいところですね。
分析情報

アナリティクスのインサイトからの情報を表示するカード。
数値の比較をして、「前期間より良くなった or 悪くなった」などを教えてくれます。思わぬ気付きがあるかもしれませんので、こちらもチェックしておくと良いでしょう。
アクティブユーザーの動向

アクティブユーザーの推移を折れ線グラフで見ることができるカード。
アナリティクスにおけるアクティブユーザーとは、期間内にサイトに訪問したユーザーのことを指します。各期間で1回でも訪問してくれたユーザー数の推移が見られるということですね。
もちろん右肩上がりになっているのが理想です。急な上昇・下降があったら原因を探ってみましょう。
ユーザー維持率

いわゆるコホート分析のデータを表示しているカード。
コホート分析についてはいずれ別記事で書きたいと思いますが、ユーザーの定着率を知るために使われることが多い分析ですね。
コホート分析自体が小難しい概念なので、これを見るのは上級者に限られそうですが……。
日別および時間別のユーザー数

曜日別・時間帯別で表を作り、ユーザー数の多いところを濃い色で表しているカード。
「火曜日の午前中に多くのユーザーがサイトを訪問している」などの傾向を知るのに大いに役立ちますね。そこからさらにビジネスに関する仮説を立てることができそうです。
セッション数(国別)

国別のセッションを数値が多い順に並べているカード。
グローバル展開しているビジネスのサイトでない限りはあまり気にしない場所かもしれませんが、日本向けのサイトなのに急に特定の国からのアクセスが増えていたりしたら、何かイレギュラーがあったのかもしれないと気づけますね。
デバイス別セッション数

デバイス別(パソコン、モバイル、タブレット)のセッション数と割合を円グラフで表したカード。
パソコンとモバイル、どちらの訪問が多いのかを簡単に知ることができます。PCとモバイルのどちらを重視するかの判断にも使えますね。
ユーザーが訪れているページ

期間中、サイト内のどのページがユーザーに数多く訪問されていたかをチェックできるカード。
人気コンテンツをササッと確認できるのは便利かもしれませんね。設定をしていれば、ページごとの価値も確認できます。
目標

目標に関する指標をチェックすることができるカード。
各目標の状況を簡単に確認できる場所なので、これもやはり便利です。
売れ筋商品

どの商品が何個売れて、いくらの収益を生んでいるのかを簡単に確認できるカード。
ECサイトなどを運営している場合は、特にチェックしたいポイントですね。
Google広告キャンペーンのパフォーマンス

Google広告を使っている場合に、各キャンペーンのクリック数や費用などを確認できるカードです。
広告運用をしている人なら見逃せない場所でしょう。
各カードのコントロール(触れるところ)

「ホーム」画面にある各カードには、コントロール(触れるところ)が最大で3つ用意されています。
- ① ディメンション / 指標選択ツール
- ② 期間選択ツール
- ③ 関連するレポートへのリンク
ディメンションなどが切り替えられるカードは、上部のタブをクリックすることで切り替えが可能です。期間はデフォルトで直近7日間などになっていることが多いので、適宜切り替えて使いましょう。
より詳しいデータを確認したい場合は、関連レポートへのリンクから該当のレポートへジャンプすることができます。
このあたりは結構感覚的に使えますが、知らなければ覚えておきたいですね。
「ホーム」画面の活用方法
「ホーム」画面は、アナリティクスのヘルプに書かれているように「健全性モニター」としての役割が大きいでしょう。
[ホーム] ページでは、サイトの現在の状態をすばやく把握することができます。このページを健全性モニターとして活用し、定期的にチェックして、すべてが順調であるかどうかを確認できます。
引用元:アナリティクス ヘルプ
幅広い指標をまとめて確認できるので、サイトの不具合やバズの発生などで異常値が出ていれば高確率で気付けます。
「ホーム」の画面がカードを集めたような構成になっているのも、健全性モニターとしての役割を果たすためだと考えると納得ですね。
また、記事の追加や新しい施策の実行など、何らかの変化をサイトに加えた後、全体としてアクセス数等がどのように変わっていったかも「ホーム」画面なら見やすいでしょう。施策が思わぬ場所に影響が出ている場合もないとは言えませんから、常にチェックしておきたいところです。
全体の傾向を「ホーム」画面で掴み、より掘り下げたいところは個別のレポートで確認するという使い方がスムーズですね。
まとめ
しっかり調べてみると、「ホーム」画面では思ったよりも様々な指標をチェックできることがわかりました。保守用途・分析用途ともに「ホーム」画面を出発点とするのが良さそうです。
これまで、アナリティクスを開くときは見たいレポートに直行していましたが、今後はまず「ホーム」画面を上から下までチェックするようにしたいと思います。