アナリティクスのホーム画面のすぐ下、「カスタム」という箇所に入っている「マイレポート」。
ホーム画面との違いがわからず、使わないまま存在もほとんど忘れているという人も多いのではないでしょうか。
この「マイレポート」、あまりアナリティクスを見る機会がないという人には不要かもしれませんが、たくさん見る人ならぜひ使ってほしい機能の一つ。
どんなことができるのか、なぜ有用なのかを説明していきます。
目次
マイレポートとカスタムレポートの違い
まず、このあたりをあまり触ったことのない人がほぼ100%疑問に思う点「マイレポートとカスタムレポートって何が違うの?」にお答えしておきます。
マイレポート
[box class=”box25″ title=”表示方法”]「カスタム」>「マイレポート一覧」[/box]
マイレポートですが、これは様々なウィジェットをレポート内に配置することで、あるテーマにおける概要の把握を助けてくれるツールです。
たとえば、アナリティクスのデモアカウントには「SEO Performance」というマイレポートがありますが、これはその名の通りSEOのパフォーマンスをまとめて把握することができるレポートとなっています。

SEO経由の訪問がどれだけあって、SEOで訪問されているページはどこで……というようなデータが、いちいち該当のレポートを開かずに済むよう一枚にまとめられているのです。これによって、必要な情報を手早く確認することができます。
ちなみに「マイレポート一覧」を開くと”Dashboards”と書いてありますが、マイレポートよりもダッシュボードと呼んだ方が意味を理解しやすいですね。
カスタムレポート
[box class=”box25″ title=”表示方法”]「カスタム」>「カスタムレポート」[/box]
カスタムレポートは、深い分析を効率的に行いたいときに使うものと理解しておくと良いです。
例を挙げると、各曜日のセッション数等を確認する「曜日別分析レポート」や、各時間帯のセッション等を確認する「時間別分析レポート」などをカスタムレポートでは作ることができます。

これらのレポートは下記で紹介されていたものですが、試しに導入してみると今まで気付けなかったことに気付けるかもしれませんよ。
参考記事 Googleアナリティクスカスタムレポートとは~おすすめ・作り方・削除方法・共有設定について
曜日や時間帯の指標を確認しようと思うと、通常はレポート内でディメンションなどをいちいち設定しなくてはいけません。しかし、カスタムレポートとして用意しておけば、カチッとクリックするだけですぐにこういったレポートを呼び出すことができます。
そういう意味で、深みのある分析を効率化できるツールということなのです。
マイレポートを使うメリット
マイレポートを使う大きなメリットは2つあります。
- ダッシュボードとして、必要な情報をすぐ確認できる
- 関係者への共有を行いやすい
それぞれ確認していきましょう。
ダッシュボードとして、必要な情報をすぐ確認できる

マイレポートの強みと言えばこれですね。自分に必要なデータを一覧で確認できるので、アナリティクスを日々見ている人はその作業を一気に効率化できる可能性があります。
また、デモアカウントにある「Site Performance Dashboard」のようなマイレポートを作ると、サイトに不具合が出ていないかどうかも簡単に確認できるようになります。このレポートでは各ブラウザやページごとの読み込み時間を一覧で確認できるため、どこかのページなどに不備があって読み込めなくなっている場合などにすぐ気付けるのです。
特にウェブ担当などをしている方は、マイレポートを使うとサイトの現状を簡単に把握できて便利なはず。
関係者への共有を行いやすい

さらに、マイレポートは関係者への共有を行いやすいというメリットもあります。
自分の上司が気にしている指標をマイレポートにまとめれば、そのままメール送信したり、PDFにエクスポートして提出したりできます。これだけでもかなりの業務効率化ができそうですね。
また、「オブジェクトの共有」を行えば、上司が他ユーザーとして該当のマイレポートを見ることもできるようになるので、相手が見やすい形で共有すると良いでしょう。
参考記事 マイレポートを共有する – アナリティクス ヘルプ
マイレポートを試してみよう
マイレポートは、実際に使ってみないと便利さがわかりにくいです。
まずは、デモアカウントにあるマイレポートを自分のビューにインポートしてみると、どんなことができるのか理解しやすくなります。
ということで、まずはデモアカウントにある「SEO Performance」を自分のビューに入れ込んでみましょう。以下のリンクをクリックすると、自分のアナリティクスに該当のマイレポートを共有できます。
≫「SEO Performance」のマイレポート共有リンク
こちらでは以下の指標が一度に確認できます。
- オーガニック検索経由での訪問数
- オーガニック検索経由でよく訪問されているページ
- ブランドキーワードでの訪問数
- ブランドキーワード以外での訪問数
- 使用されている検索エンジン
- トラフィック元
- オーガニック検索が行われた都市
ブランドキーワードだけGoogle Marchandise Storeのものになっているので、ここは自分のサイト名などに変更しましょう。

自社サイトなどを運営しているような方は、これでかなり有用なレポートが手に入ったのではないでしょうか。
こうしたものを参考に、徐々に自分が必要なマイレポートを作っていくと良いですね。
まとめ
マイレポートはどちらかというと中級者以上の人にとってメリットがある機能のように思います。見たい指標が多いほど、一覧で確認できるマイレポートの強みが発揮されます。
有用なマイレポートを作るには、ディメンションや指標について詳しくなる必要があるので、最初のうちはデモアカウントにあるマイレポートを少しいじる程度が良いかもしれませんね。
逆に、中上級者になる頃には自分用のマイレポートを用意できると便利でしょう。日々の確認業務を効率化できるので、上手く活用していきたいところです。