とても有力なアフィリエイターは言いました。「アフィリエイトは知の格闘技」だと。
ブログやサイトを運営するための基本的な知識もさることながら、セールスライティング、マーケティングなどの知識を総動員して行う種目だそうです。
僕もアフィリエイターとしてステップアップするためにマーケティングでも学ぶか……と思っていたら、ちょうど下記のような記事がひつじアフィリエイトさんから出ていました。
[sanko href=”http://hituji-affiliate.com/2017/04/20/osusume-book/” title=”【2018年版】アフィリエイトおすすめ本の総まとめ!” site=”アフィリエイトの始め方|初心者が月5万稼ぐ方法をすべて公開!” target=”_blank”]
こちらで紹介されていた『ドリルを売るには穴を売れ』という本を読んでみたところ、これは確かにアフィリエイターにとって必要な本であり、また、それ以外の職種の方にも広く読まれるべき本だと感じたので、僕からも紹介をしておこうと思います。
- アフィリエイターとして成長したい人
- マーケティング担当の人
- 自社の商品をもっと売りたい人
上記のような人には必読レベルの本でしたので、この機会に手に取ってみると良いでしょう。
『ドリルを売るには穴を売れ』はどういう本?
この本は「ターゲティング」や「差別化」、「4P」などのマーケティングにおける基本かつ大事なことを説明している本です。
正直僕はこの本の名前は以前から知っていました。でも、どうせ「ドリルを売るには穴を売らなきゃいけないんですよ(ドヤ」みたいな内容のありふれた本なんだろうなと思って読んでいませんでした(すみませんでした)。
しかし、実際に手に取ると、12ページ目、序章の冒頭部分で興味をがっちりと掴まれます。
「そう言えば最近野菜不足だなあ……」と思ったあなたは、まず何をするだろうか? 多分、コンビニかスーパーで野菜ジュースを買うか、ビタミンなどのサプリメントを買うのではないだろうか? そう考えたあなたは、すでにマーケティングに影響を受けている。
なぜなら、「野菜不足」に対する論理的・直接的な解決策は、「野菜を食べること」なので、八百屋やスーパーの青果コーナーに行くはずだ。
そうではなく、あなたが野菜ジュースやサプリメントを買うと最初に発想した場合、野菜ジュースメーカーや栄養食品メーカーのマーケティングが成功しているのだ。
– 2007年 青春出版社 佐藤義典 『ドリルを売るには穴を売れ』12Pより引用
思わず「確かに……」と口に出してしまうような内容です。
この本で一貫して伝えられているメッセージである、「マーケティングは私たちの日常で起きている」ということを効果的に伝えている一文だと思います。
どんなに難しい理論で語っていたとしても、マーケティングというのは私たちの周りで日常的に起きていることであり、それを理解するところからマーケティングは始まるのです。
どうでしょう? これだけでもうかなり読みたくなりませんか?
この本を読むことで、身の回りのマーケティングに敏感になる「マーケティング脳」を作ることができるのです。
他の本との差別化である2つの特徴
この本はさすがにマーケティングの本だけあって、他の本とは差別化がされています。大きな特徴として紹介したいものは2つです。
- なるべく専門用語を使わずに書かれている
- ストーリーパートがある
それぞれについて詳しく説明します。
なるべく専門用語を使わずに書かれている
この本が初心者におすすめされる理由の一つがこれです。それっぽい専門用語はほとんど出現せず、誰でも読んで理解できるような内容になっています。
専門用語らしいものと言えば「セグメンテーション」「4P」くらいで、その用語も非常に丁寧に説明されているので、初心者でも投げ出さずに読み進めることができます。
ストーリーパートがある
これは読むまで知らなくて驚いたのですが、この本の半分くらいはストーリーパートになっていて、「リストランテ・イタリアーノ」というイタリアンレストランの再建を目指す物語になっています。
ビジネス書を読み進めると疲れてしまうという人でも、各章の終わりにある物語パートで息継ぎをしつつ理解を深めることができるようになっているのが嬉しいですね。
正直なところ、僕もこのストーリーパートを楽しみに読み進めていた部分があります。
最近は「マンガで分かる○○」みたいな本が多く出回っていますが、ちょうどあれの小説バージョンと考えてもらえば分かりやすいのではないでしょうか。
こうした特徴によってこの本は他の本と差別化されていて、この本でしか得られない価値を提供しています。本の内容でもあるマーケティングを見事に実践しているな、という印象です。
アフィリエイターがこの本の内容をどう活用できるか
アフィリエイターは基本的にブログやWEBサイトといったメディアを活用して、読み手に対してマーケティングを行っていきます。
モノやサービスを売るためには、その商品がどういった顧客をターゲットにしていて、どういう戦略で販売されているのかを見極めることが必要になります。
極端な話、高級志向の人たちに向けて安かろう悪かろうの腕時計を売るのは普通は難しいでしょう。
こうした「商品のターゲティング」を見極めつつ、その商品のターゲットを狙った訴求を行っていくことが、商品を記事などで紹介するアフィリエイターにも必要なのではないかと思いました。
また同様に、運営するサイト自体もしっかりとターゲットを設定していかなければいけないなと痛感しました。
戦略に一貫性は出ているか、差別化はできているか、そういったことを日々意識していくためにはマーケティング脳を鍛える必要があります。
そして、そのマーケティング脳を鍛えるスタートとなるのがこの本だと思うのです。
この本でマーケティング脳を作り始めて、それが鍛えられるに従ってアフィリエイターとしての施策や訴求が効果的になっていく、というのが僕が思うこの本の活用法です。
まとめ
マーケティングは私たちの日常で行われているものなので、アフィリエイターに関わらず多くの人にとってマーケティングの知識は有益なものです。
ですが、特に個人が自由に商品の紹介・訴求を行うアフィリエイトでは、その傾向は顕著なのではないかと思っています。
思うように収益が出なくて困っているアフィリエイターの方は、もしかしたらマーケティング戦略に原因があるかもしれませんので、ぜひこの本を一度読んでみてください。