先日、ウェブ解析士という資格を取得しました。
まだあまり有名な資格ではないからか試験対策の情報も少なく、合格するまではかなり探り探りでした。
ただ、これから伸びるであろう資格だとも思っているので、今後受験する人のためにウェブ解析士受験の体験談を残しておこうと思います。
ウェブ解析士とは?
ウェブ解析士とは、事業の成長につながるウェブ解析を行える人材およびその認定資格です。
公式サイト 【公式】一般社団法人ウェブ解析士協会
Googleアナリティクスなどを使った単なるアクセス解析にとどまらず、マーケティングを含んだ幅広い業務を通して事業成長に貢献できる人に与えられる資格なのです。
範囲が広い&量も多いので、その道のベテランでもない限りは勉強なしでの合格は困難です。だからこそ、ウェブ解析に広い知見を持つ者として合格後はアピールできる資格でもあります。
資格は3つのレベルに分かれていて、僕が今回取得したのは初級のレベルとなる「ウェブ解析士」。
ウェブ解析士 | ウェブ解析やウェブマーケティングに関する基本的な知識を有する |
上級ウェブ解析士 | ウェブ解析やウェブマーケティングに関する応用的な知識を有し、実践レベルで事業の成長につながる提案ができる |
ウェブ解析士マスター | 講師としてウェブ解析士や上級ウェブ解析士の講座を開設できる |
講師の方には「ウェブ解析士の資格を取っただけでは『ウェブ解析の言葉がわかる』程度だから、実践で生かすならぜひ上級ウェブ解析士を目指してほしい」というようなことを言われました。
実際に僕も、ウェブ解析士の勉強を通して知識の幅は確実に広がったので、それを実践に生かしていくためにいずれ上級ウェブ解析士を取りたいなと感じています。
ウェブ解析士を取るための勉強期間

さて、今回のウェブ解析士試験ですが、僕が試験勉強に費やした期間はざっと3ヶ月でした。
5月上旬くらいに公式テキストと問題集を購入し、7月末に筆記(PCですが)試験。8月頭にレポート課題の提出を行い、無事に合格認定されたという流れです。
その3ヶ月で行った学習は以下の通り。
- 公式テキスト1周
- 問題集3周
- ウェブ解析士講座受講
公式テキストが450ページくらいあるので(年々厚くなってるらしい)、何周もするのはかなり大変です。
とりあえずウェブ解析士の公式テキストの分厚さにビビってる。中を開けると字が細かくてさらにビビってる。これウェブ解析士の人はテキスト見せた方がすごさが伝わるのでは。 pic.twitter.com/UacYr6faP5
— Arai@ウェブ解析士 (@web_raccoon) May 5, 2019
一方で問題集はサクサク進められる形式で、持ち運びもしやすいサイズ。そのため、移動中や外で勉強するときは問題集をやっていることが多かったです。
講座については後述しますが、資格を取るだけなら受講する必要はなかったかな、とも思っています。
事前のバックグラウンド
ウェブ解析士の資格を持っている人で表に出ている人って、かなりその道のプロであることが多いので、勉強時間などがあまり参考にならない気がしますよね。
僕のバックグラウンドとしては、アフィリエイターとして活動していた経験があるので、そのあたりは勉強せずとも理解はできました(ただ関連する範囲はとても狭かった)。
また、GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)を持っていたのでGoogleアナリティクスへの苦手意識はありませんでしたが、はっきり言ってGAIQよりもウェブ解析士の方が難しいので、この経験はあまりプラスになった気がしません。
関連記事 Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)を取得しました
逆に広告関連はこれまで一切関わったことがなく、初めて知ることばかりでした。アドテク周りも同様でしたし、ビジネスフレームワークもしっかり覚えたのは今回が初めてです。
上記の状態で約3ヶ月勉強し、筆記試験は危なげなく突破できましたので、特にウェブ関連のバックグラウンドを持たない初心者がウェブ解析士に挑戦する場合、最低でも3ヶ月は勉強期間を設けた方が良いと思います。
ウェブ解析士の講座と試験

ウェブ解析士には、必要な知識を講師から学ぶことができる講座があります。1日のスケジュールで約10,000円ほどの料金がかかるので、参加するか結構迷いました。
僕は受講したのですが、正直試験に合格するためだけなら講座を受ける必要はないと思います。講座自体が予習前提ですし、やった内容も復習と演習が多かったです。
しかし一方で、講師から直接ウェブ解析の実務に関する話を聞くことができるなど、試験対策以外の部分でメリットを感じました。僕が受講した講座では他の参加者と一緒に3C分析を行ったのですが、実際に講師が3C分析を生かしてどんな提案ができるかを教えてくれて、よりウェブ解析士としての業務を想像できるようになったのが収穫です。
そのため講座に関しては、以下のような認識で良いと思います。
- 資格取得だけを目指すなら、受講は不要
- 実務の話などを聞きたければ、受講すると良い
講師や他参加者と知り合うことができる、というのも受講のメリットかもしれません。コネクションを作りたい人にも参加はおすすめできそうですね。
講座への参加を迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ウェブ解析士を取った理由
僕がウェブ解析士の資格を取得したのは、自分だけの強みが欲しかったからに他なりません。
資格のないアフィリエイト業界にいるからこそ、社内外に対して自分をアピールできるものが欲しかったのです。(僕の見た目に貫禄がないからというのもあります。笑)
何もないと「そのへんの若造」に見られがちな僕も、ウェブ解析士という資格を持つことで「ちゃんと知識を持った人間」であると信頼されやすくなるのでは、と思っています。
ただ、実際は前述の通りまだ「ウェブ解析の言葉が分かる程度」なので、いずれ上級ウェブ解析士を取得して「実務でも通用する実力がある」人材になりたいです。
まとめ
ウェブ解析士の資格を取れば解析に強い人としてアピールができると考えていた僕は、「ウェブ解析士の資格を取っただけではまだ入り口」という事実がちょっと悲しかったですが、3ヶ月の学習で得た知識はこれからしっかり生きてくると思うので、結局のところ受けて良かったと思っています。
一夜漬けで合格できてしまう資格試験に比べたらずっとしっかりしていると思うので、ウェブ業界にいる人には非常におすすめの資格です。
公式テキストがかなり分厚いので、あまり経験がない人は3ヶ月ほど勉強期間を設けることをおすすめします!